昨日の夕方、３軒向かいの工場から煙が！
近所のお友達のご主人の実家です。
先代のご主人と奥さんがなくなってから
彼女のご主人のお兄さんがついでいます。
２階が住居になっていますが、
お義兄さん家族は近くのマンションに住んでいます。
昨日は定休日で、従業員も不在のようです。
集まった近所の人たちは、誰もがそれを知っていて
今日は定休日だなぁなどと話し合っています。

真っ暗な２階の窓から煙がもうもうと上がっていて
消防隊員が、誰か中にいないか呼びかけています。
私は彼女の家に電話をかけました。
「○○○が火事よ！｣
「今、消防車がたくさん出動していったけど。」
「それ、お宅よ！！」
彼女は、消防署の隣のマンションに住んでいるのです。

彼女はお義姉さんと連絡をとっていました。
お義兄さんも彼女のご主人も外回りで不在だそうです。

消防隊はもうもうと煙の上がる２階に列を組んで入っていきます。
私は、近くにいた消防隊員に、工場のご主人の奥さんが
こちらに向かっていることを告げました。
「どうしてご主人はいないのですか？」
「どうしてって、、今日は定休日なんです！」
「ああ定休日でしたか。ご主人はここに住んでいないのですね。」
「近くのマンションに住んでいるんです！。」

普段、息子には、耳にたこができるほど、
主語をはっきりさせて、順序だてて話しなさい。
あなたの話は要領を得ない。などときつく言っているのに、
私としたことが、パニックになっていたんだなぁ･･･

再度彼女に電話して、携帯を消防隊員に渡し、
直接連絡方法を確認してもらいました。
幸いなことに、燃え上がることはなく
１時間ほどで鎮火になりました。




あらかた消火作業も終わった頃、
息子が帰ってくるので、もうここを通れるか
忙しく移動中の消防士をちょっと引き止めて聞いてみました。
消防士は足をとめて、ロープが張ってあっても
声をかければ大丈夫ですよと答えてくれました。
そして、仕事に戻りながら、振り向きざまに
「けが人がいなくてよかったなぁ」と笑顔でおっしゃいました。

つい先日も、この先で七棟を焼く火事があり、亡くなった方もいるのです。
消防士の言葉が胸にしみます。
と同時に、心から頭が下がる思いです。
「どうもありがとうございます、お世話になりました。」
そう言うと、消防士はほっとした顔で仕事に戻っていきました。
この辺りは細い路地が入り組んでいるので
被害が大きくならずに済んだことも幸いです。

定休日の工場からの出火は、どうやら漏電が２階に燃え移ったということです。
一階の天井裏に張っている配線に火がついて、天井を焼いたようです。
その犯人がネズミであろうということも言われています。
以前にも書きましたが、この辺りはネズミによる被害が多いのです。

工場の方には、けが人や延焼がなくてほっとした後に、
今日からの仕事の心配が待っています。
どうぞお大事になさってくださいと言うしかできませんでした。